第1回: 国際NGOのアドボカシー事例

  「ソーシャルメディア」をいかに自社の広報戦略に活用するか、という命題のもとで、

   今回事例としてピックアップしたのが、国際NGOTactical Technology Collective”のVIDEOです。

↓こちらをご覧いただけますでしょうか。


 

いかがでしょう?


初回スタディということで、ソーシャルメディアの有用性が今後、最も期待されるであろう「非営利組織」のアドボカシー事例を、ここで紹介できたらと思います。 

※アドボカシー:主に政府や自治体等を動かすための政策提言を目的とする活動

 

国内ではなかなかアドボカシーという言葉に馴染みはありませんが、ソーシャルメディアの利用が個人や団体レベルで一層進むにつれ、今後、国内でもアドボカシー型のキャンペーンやプロモーションへの参加機会もいま以上に拡がっていくことと思われます。

ちなみに、Tactical Technology CollectiveTactical Tech)は、先進のICT(情報技術)と人権擁護のアドボカシーで、社会変革を促す、非営利のプロフェッショナル(技術者・デザイナー・人権擁護活動家・環境活動家で構成)集団です。

 

紹介したいのは、Tactical Techがミッションに掲げる3つのプログラム(Act/Reveal/Protect)の中の1つに組み込まれている“10 TACTICS”というタイトルのVIDEOです。

Tactic1~10まで全部観終わると、50分程度になりますが、一編あたりは5分前後です。

よろしければ、是非、覗いてみてください。日本語も字幕付で配信されています。

 

 

VIDEOは現在ボランティアによって既に20以上の言語に翻訳され、人権擁護団体などを始めとした非営利団体のワークショップ題材として活用されています。VIDEOが制作されたのが既に2年近く前ということにも驚きです。いま観ても非常に新鮮な内容です。


本編では、様々な人権団体等のオンライン戦術や活動事例などが10の戦術に沿ってダイジェスト的に紹介されています。ソーシャルメディアの長所ばかりでなく短所についても語られていて、情報発信者側の視点から大変興味深い内容と言えます。


特に大きく頷けた部分をちょっと紹介しますと、人権問題を扱う側にとっては、政治的な問題やセンシティブな題材においてアニメーションの活用が非常に有効な表現であること。アニメーションなら、人種やジェンダーの問題など、よりクリエイティブな手法で対象に向けたメッセージを発信できるというメリットを持つこと。

またGoogleマップを始めとした「地図」活用の具体例やカラオケメディア、ツイッターやモバイルを使ったショートメール、動画投稿など、ソーシャルツールの活用例や可能性についても触れられています。


Tactical Techでは10TACTISプロジェクト以外にも、様々なテーマに基づくプロジェクトを推進しており、ツールキットやガイド、ソフトウェアなども用意され、様々な団体のITリテラシーとアドボカシーをバックアップする教育プログラムやトレーニングが巧みに用意されているのです。


↓ワークショップの模様も。参加者もかなりのリラックスムード。

 

↓こちらのホームページからTactical Techの活動が確認できます。

http://www.tacticaltech.org/

 

アドボカシー団体として提供されるプログラムやプロジェクト、掲げるミッションやクリエイティブなインパクトも含め、たいへん興味深いコンテンツではないでしょうか。決して規模の大きな団体ではないのですが、自社のリソースを活用しながら、NGOとの連携や多くのボランティアの賛同を得ることで、同団体の活動は世界規模に拡がっています。

 

今回はソーシャルメディアのキャンペーンの事例というより、ソーシャルメディアを有効活用されている先進的な非営利組織を紹介させていただきました。次回はブランド認知度の高い企業のソーシャルメディア活用例を引き続きご紹介するつもりです。